6月20日(金)、京都大学教育学研究科 助教の西山慧先生をお招きし、「文理融合分野としての心理学」と題したSSセミナーを開催しました。中学1年生~高校2年生の生徒約80名が参加し、心理学における文系・理系両面からのアプローチについて熱心に耳を傾けていました。
講演は、先生ご自身の進路選択の経験をきっかけに始まりました。実験や脳活動、数学といった理系的な視点から見た「心」の働きに加え、エビングハウスの忘却曲線に代表されるような文系的な心理学的アプローチについても紹介され、心理学の奥深さを熱く、わかりやすく解説いただきました。
抽象的になりがちな「心」の特徴や仕組みについても、心理実験によって可視化し、脳活動や数理モデルから「心」の動きを分析できるという視点は生徒にとっても新鮮だったようです。特に文系科目と思っていた心理学に、理系的なアプローチが多く存在することに、生徒は強い関心を示していました。
講演後の質疑応答では、進路に関する質問から、心理学の医学への接点、講義で紹介された理論や実験の内容に関する質問まで、幅広い疑問が寄せられました。時間ギリギリまで多くの生徒が手を挙げ活発なやり取りが続きました。


