• 2026年9月3日(木)16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学医学部 薬理学教室 教授 髙井真司先生
  • 「薬理学へのいざない」

 9月10日(木)、第7回基礎医学講座を開催し、薬理学教室教授の高井真司先生をお迎えして、「薬理学へのいざない」をテーマにご講演いただきました。当日は約130名の生徒が参加し、薬の歴史や創薬研究の魅力について理解を深めました。
 講演では、薬理学の基本的な考え方や、薬が体内でどのように作用するのかについて、具体例を交えながら分かりやすく解説していただきました。狩猟民族が毒矢に利用したツボクラリンや、中世ヨーロッパで化粧品として用いられたベラドンナ、そして偶然の発見から医学の発展に大きく貢献したペニシリンなど、薬の歴史にまつわる興味深いエピソードが紹介されました。また、胃潰瘍や胃がんとの関連が明らかになったピロリ菌の発見にも触れられ、医療の進歩が科学的探究の積み重ねによって支えられていることを学びました。
 さらに、高井先生の研究テーマであるキマーゼについてもご紹介いただき、基礎研究から治験、創薬へと至る過程や、新たな治療薬が実用化されるまでの道のりについてお話しいただきました。研究では期待した結果が得られないことも少なくありませんが、そのような場面でも視点を変えながら粘り強く検証を重ねる姿勢の大切さを伝えてくださいました。
 生徒たちは終始熱心に耳を傾け、薬理学が私たちの健康と医療を支える重要な学問であることへの理解を深めていました。今回の講演は、生命科学の面白さに触れるとともに、研究に向き合う姿勢や探究心の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。