11月11日(木)放課後、今年度8回目(最終回)の基礎医学講座を開催しました。講師は、大阪医科薬科大学医学部生理学研究室 小野冨三人先生でした。テーマは「神経系を中心とした生理学の講義」です。

まず「生理学」とは何か、ということから始まりました。生理学は病態を理解するために、生きた細胞や生きた臓器を調べ、正常な生体の動きを学ぶ学問であることを知りました。ヒトの目の仕組みでは錯覚や光を感じる細胞(視細胞)がない盲点、耳の仕組みでは、とらえることのできる音の周波数など講義の中で、実際にその場で体験をする場もあり、とても新鮮でした。また神経の動きと脳のはたらきでは、興味深い話をたくさんしていただきました。ゼブラフィッシュを用いた実験では、遺伝子や神経接合部の受容体の話もわかりやすく教えていただきました。

最後に、小野先生のアメリカや他のいろいろな国での留学での研究や生活なども伝えていただきました。とても有意義な時間でした。