11月4日(木)放課後、今年度7回目の基礎医学講座を開催しました。講師は、大阪医科薬科大学医学部生化学研究室 福井健二先生でした。テーマは「遺伝子の傷と病気」です。遺伝を考える上でDNAの理解は欠かせません。まずDNAの修復について話が始まりました。DNAに傷がつくと、化学的な変化が起こります。DNAの配列が変わってしまい、正常なタンパク質を作ることができません。そこで、修復タンパク質が、DNAの二本鎖の片方を一度壊して修復します。これをDNA修復系といいます。その仕組みを丁寧に伝えていただけました。次にDNAの傷は悪かというテーマに移りました。生き物はストレスがないと進化がありません。DNA修復系が傷を直す時に、今までにない進化が行われることがあり、生命はDNAの傷さえ利用して進化をする柔軟性があるということには驚きました。

最後に先生の研究についてお話しいただきました。