11月1日(月)放課後、基礎薬学講座第4回を実施しました。講師は大阪医科薬科大学薬学部製剤設計学研究室門田和紀准教授で、テーマは「粉と薬の身近な関係 ー薬は設計された粉だと知っていますか?ー」です。

これまで3回の講座では生物的な内容が多かったのですが、今回は物理的なお話でした。剤形の話、ナノサイズとは、PM2.5とは、粉末吸入剤、錠剤、コーティングなど錠剤の工夫、錠剤の成分、口腔内速崩壊錠、結晶多形、薬を溶けやすくする工夫、熱応答ゲル基剤、注射剤など、製剤にかかわるいろいろなお話を伺いました。

参加生徒は37名でした。

生徒の感想

高1
  • 興味深い講義をありがとうございました。薬について学ぶ機会が今まで無かったので新しく知る話ばかりで面白かったです。
  • チョコレートのお話など、身近で興味深い話が多く、高校の化学と製剤が関わっていることも、勉強の意欲を増させました。とても有意義な時間を過ごせました。
  • 「製剤」についてという、私が今一番興味のある分野で、とても楽しんで講義を受けることができました。また、新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用が認められたことで、この業界が「10年進んだ」と言われていることに対して、製薬は普段は時間がかかるのだと改めて認識しました。そして、このことによって今後は経口剤よりも注射剤が増えていくという展望に大きな驚きを受けました。今日はとても興味深いご講演をありがとうございました。
  • 今回、製剤の話を詳しく聞けて、とても興味があったので良かったです。私はよく錠剤をのむので、錠剤のコーティングについてや、錠剤のつくり方など、いつも飲んでいる薬にもいろいろ工夫がされていることを知れて、良い機会だったなぁと思いました。貴重なご講演をありがとうございました。
  • 「溶ける」ということの重要性を初めて認識することができました。薬を作ってデータ上では効果があっても体内なければ意味がないと聞いて深く納得しました。将来研究職についたら必ず覚えておこうと思います。薬の形態が30種類もあると聞いて驚きとほとんど何も知らないなぁと改めて感じました。これからたくさん勉強していきたいです。水コップ一杯を常温で薬と一緒に飲まないといけないのに、そういう理由があるのかと少し驚きました。結晶多形の話はとても面白かったです!!!(チョコレート)
中3
  • これまでの薬学講座とはまた別の物理的な視点で薬剤の仕組みを学ぶことができたので、少し身近に感じることができました。先生がおっしゃったように、日常の中でもナノサイズの大きさのイメージをつかむことを意識してみようと思います。ご講演ありがとうございました。
  • 自分の知らなかった薬の種類をたくさん知ることができてとても面白かったです。薬を飲むときの注意点も忘れていることが少しあったので、リマインドになりました!今回はご講演ありがとうございました。
  • 本日は大変興味深い講演をしていただき、ありがとうございました。私達にとって身近な存在である「薬」は服用しやすくするために、製造段階や大きさにも工夫がされていることが知れてよかったです。また、薬は水にはほとんど溶けないという事実には驚きました。これからも薬は生活する中で大切なものなので、注意事項や添加剤を確認して服用したいと思いました。
  • 添加剤が薬に使われているのは納得だけど、そのせいで副反応が出てしまうのはおどろきだった。私は錠剤が飲めないので、ゼリー剤が増えてくるといいなと思いました。また、味で苦みを抑えるのもよいと思いますが、私はとてもその味が苦手なので、色んなフレーバーがほしいです。本日はありがとうございました。
  • 面白いご講義をありがとうございました。錠剤にかさ増し剤が含まれているとは知りませんでした。チョコレートなど、身近なものに製剤のプロセスが含まれていて、驚きました。とても面白かったです。ありがとうございました。
中2
  • とても面白かったです。よく飲んでいる薬がとても複雑で大変な努力や技術の上に成り立っていることがよく分かりました。PM2.5なんて今まであまり気にしていませんでしたが、今回の講義を聞かせていただき、危険だと知り、これから気を付けようと思いました。本当にありがとうございました。
  • 本日はご講演ありがとうございました。1つ1つわかりやすく解説していただき、ありがとうございました。僕の家は薬学系の家系で、よく薬については話をしたりするんですが、今回の先生のご講演でさらに詳しく知ることができました。本当に今日はありがとうございました。
  • 講演ありがとうございました。200mLの水で1mgの錠剤しか溶けないということに驚きました。では、200mLの水ですべて溶かすためにはどのようにしたらいいのかを研究してみたくなりました。