高校1年GLコースの「総合的な探究の時間」では、2学期の後半から3学期にかけて、自分のキャリアに関連する問いを設定して探究活動を行いました。各自のICT端末(iPad)を使って、課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現という一連の探究のステップを、論証モデルに沿って進めていきました。高1では、特に学術論文を含む複数の資料を事実・データとして収集し、主張の根拠を構成することを目標に取り組んできました。

 2月16日には、その成果を、発表する場としてポスター発表会が実施されました。ほとんどの生徒にとって、初めてのポスター発表でしたが、聴衆に向けて堂々と自分の探究の成果を発表することができていました。今後、今回の発表や質疑応答の内容を踏まえてレポートを執筆していきます。

生徒の振り返り
  • 論証モデルをもとに探究していくと、自分で事前に考えていたことよりも深い内容を調べるべきだなと気づき、初めてたくさんの論文を読みました。また、実際に人前で発表したり、質問を受けたりしときに、自分の中になかった意見をもらうことが出来たので様々な視点から物事を捉えて考えることは大切だと改めて気づきました。
  • 今回の探究全体を通して、論証モデルをうまく使えば、自分の伝えたいことがかなり伝わりやすいことがわかった。初めはデータ探しなどがなかなか大変だったが、うまく結論を出すことができた。今後も活用したい。
  • 探究活動で一番大変だったのが、収集した情報をもとにより分かりやすい三角ロジックを構成することです。今回学んだ三角ロジックの構成は、今後必ず大切な考え方になってくるので、このような探究活動をこれからもしていきたいです。
  • 研究ということはいつも耳にすることで、どのようなものかわかっていたつもりだったが、実際してみると全く違うものだった。特に論証モデルの中の論拠・理由付けが今までにない経験でとても難しかった。
  • ポスター発表を通して、自分の考えをさらに深めることができたと思います。具体的には、質疑応答で自分でも気づけなかったところを指摘されときに、根拠が弱いところに気づけたり、自分自身の考えをさらに高めたりすることができたように思いました。勉強においてよく人に教えることがもっとも難しく、また新たな気づきも多いといいますが、これはあらゆる思考に当てはまり、また学びを深めるという点でとても重要になるということを再確認できました。