京都大学 学びコーディネーターによる出前授業

 11月30日(月)放課後、「京都大学 学びコーディネーターによる出前授業」を実施しました。

 これは、京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業で、 大学院生(博士後期課程)や若手研究者の方が、大学における研究内容をわかり易く紹介する授業です。今年度は、オンライン授業でした。

 今回は、生徒会の皆さんが選んだ文系の授業1つと、高校1年の課題研究に関連のある理系の授業を1つ申し込みました。

 『文系大学院ってどんなトコ?』

講師  京都大学文学研究科 大学院生 吉田瞳さん

 なぜ大学院に進学したのか、大学院で身につくスキルとは何なのか、研究を含めたライフスタイルやキャリア・プラン、そして大学院生活を送る上でのノウハウを紹介していただきました。

生徒の感想
  • これまで理系分野のセミナーは京都大学の先生から受講したことがあったが、文系視点のお話は聞く機会が少なかったので、よい機会になった。研究能力の向上はもちろん、事務処理能力の向上など、幅広い能力のスキルアップの向上につながることが分かった。私は経営の分野に興味があるので、経営あるいは経済などを学んでいる方から今回のようなコンテンツでのお話を聞きたいと思った。(高2)
  • まず思ったのは、人生にはいろいろな選択肢があるということだ。「文系って4年で就職するんじゃないの」と思っていた私にとって、院生ながら他国の研究者と交流していること、他の大学から京大に移ってきたこと、話し手の方がこれからドイツに行ってフリーランスになろうとしていることなどは、私の人生の選択肢には無かったことで刺激的だった。また、大学で求められている学びの内容は、高校で求められている内容と違うことに驚いた。しかし、自分の好きな分野を他の仲間と交流しながら突き詰めていくのは面白そうだとも思った。大学の勉強が面白かったら、ちょっと行ってみるのもよいかと思った。できれば、話し手の方がされている歴史に関する研究についてもっと深く聞いてみたかったというのはある。(高2)
  • 文系大学院で何をしているのか、というのは理系よりもわかっていなかったので、詳しく知れてよかったです。大学院と聞くと、研究ばかりしているイメージが強かったですが、その成果を発表したり、学会を運営したりと研究以外にも色々な活動があり、他の人や学者とのコミュニケーションが想像以上に多いと分かりました。特に、文系科目ならではの実地調査や他の学者との交流があるのには、はっとしました。ずっと研究室に詰めているイメージがありました。今回のお話では自分の中にあった文系大学院へのイメージが変わり、新しい点を知ることもできたので、大学院への見方が変わりました。(高1)
  • 大学院に入って、しっかりとした見通しをもって研究テーマを立てられるか心配でしたが、「問題設定→研究計画→文献調査の流れで右往左往するもの」という話を聞き、安心しました。大学院に入って、国際政治分野の研究をして、先生がおっしゃっていたアカデミック・ポストにつけるように頑張りたいと思います。(高1)

『アイデア勝負! 生物の「スゴワザ」,なにか製品に使えないかな? ☆参加考察型☆』

 講師  京都大学人間・環境学研究科 大学院生 橘悟さん

 生物の能力をモノづくりに活かすテクノロジーについて、発展の歴史や今後期待されることなどを、メーカーでの研究経験も交えて説明していただきました。

生徒の感想
  • 生物の「スゴワザ」は生物のことを熟知しているからこそ見いだせると思っていたが、社会的ニーズがあってから考えることも有効であると知り、考え方の幅が広がった。また、専門分野の先生と利用者、技術者の壁があることを知り、理系研究者であっても研究だけを行うのではなく、アウトリーチの重要性を学んだ。これから自分の生活の中でも、利用できる技術を生物から学びとってみようと思った。(高2)
  • 私は今、課題研究の授業でハスやサトイモの葉の撥水効果を使って、チューブ型の容器などの内側を滑りやすくし、残らずに中身を使い切れるのではないかと思って実験をしています。テーマを決める際、生物の特徴を使って役に立つものを作りたいと思っていたけれど、なかなか良い研究内容が見つからなくて悩みました。この分野は生物の種類が無数にある分、応用できる能力を探すのは大変だけれど、新しい発見の可能性がまだまだありそうで、すごく面白いなと思いました。私の知っている生物が応用されているものは、今あるものの効率を高めるものが多く、自分の身の回りに知らない間にも応用されているものがあるのだろうなと思いました。もしまたこのような出前授業の機会があれば、より詳しく研究のお話を聞きたいです。(高1)
  • 私はクラゲが少しの水をかぐ動きで、水の中で上下に動けることを活かし、スキューバダイビング用のワンピース型水着、タコが黒色を自然の環境の中で作れることから、環境に影響のない色素、チョウの口吻のように、コンパクトに丸められてかつ丈夫なストローを考えました。こうして考えることで、確かに生物の様々な不思議に気付きました。楽しかったので、日常また考えてみようと思います。(高1)