2018年11月6日(火)、「第16回外国人研究者によるグローバルセミナー」を開催しました。講師として、現在は京都大学大学院医学研究科附属医学教育・国際化推進センターの助教を務められている、ネパール連邦民主共和国のHemant Poudyal先生をお招きし、GAコースに所属する中3・高1・高2の生徒130人と、留学生の2人が参加しました。

講演タイトルは”Change in Himalayan lifestyle and its impact on health”(ヒマラヤ山脈周辺地域の生活様式の変化とその健康への影響)です。

講演では、まず講師の先生ご自身の出身地であるヒマラヤ山脈の周辺地域の文化や生活様式について紹介していただきました。続いて、この地域で2000年代以降には急速に近代化が進み、伝統的な生活様式が失われた結果、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に悩む人の割合が高くなったことを説明されました。最後に、このような状況はヒマラヤの山間部に特有のものではなく、今まさに世界で蔓延している事態であり、日本も同様であるとまとめられるとご教授いただきました。

講演はすべて英語でしたが、間に挟まる冗談に対して会場中から笑いが起きるなど、生徒たちは内容をよく理解しながら耳を傾けていたようです。最後の質疑応答では、ヒマラヤ地域の人々の健康に対する意識はどのようなものか、ということや、生活習慣病の予防には何が必要か、などいくつも質問が出て、時間が足りなくなるほどでした。