6月15日(水)放課後にSSセミナーを開催しました。 テーマは、「花成ホルモン〜どのように謎は解かれ、何が課題として残っているのか?」で、講師は、世界に先駆けて花成ホルモンがFTタンパク質であることを明らかになさった京都大学大学院生命科学研究科 荒木崇教授でした。荒木教授は農学部資源生物科学科植物生理学研究室教授でもあります。

花成ホルモンの存在が80年前に予言されながら、70年近くだれも発見できなかったものの、荒木先生がいかにしてその問題にチャレンジしてこられたかがよくわかりました。

講演後、生徒たちは熱心に質問をしており、先生からは「核心に迫るいい質問があった」とおほめの言葉を頂きました。本日は本当にありがとうございました。

なお、6月10日と15日の2回のSSセミナーは、「千里ライフサイエンス振興財団」のご協力をいただいて実現したものです。この場を借りて、御礼申し上げます。


生徒が書いた「感想や先生へのメッセージ」をいくつか紹介します。

  • 花成ホルモンという存在自体を初めて知った。
  • 間違った質問をたくさんしてよい。それをする中で答えにたどりつける。
  • フロリゲンが見つからないという探索方法のないものを見つけるという研究があることに驚いた。
  • フロリゲン遺伝子が働かなくなっても花を咲かせるという植物の子孫を残すことにとても感心しました。
  • 花成ホルモン自体知らなかったので、習ったことのないことばかりでかなり勉強になりました。また、光周性と人間に関係があるかもしれないという点に興味を持ちました。
  • どんな人でも諦めないことが大事で、物は考え方で大きく変わることが分かった。
  • 「花より団子」というが、「花がなくては団子はできない」は少し確かにと思った。今後使ってみます!!講義ありがとうございました。
  • フロリゲンの発見には長い歴史があった。何か分からないものがあったときに、たくさんの失敗の中から成功を導くことが大切であること。