「最先端医学教室」は、医学の最先端で研究を進めながら医療の最前線で患者さんと向き合っておられる大阪医科大学の先生から、研究や仕事の内容、人生哲学を聴くことを通して、生徒自身が自分の将来について考えることを目的として企画しました。昨春法人合併した大阪医科大学との教育の連続性を実現する講座として、記念すべき第1回が2月26日(木)に行われました(対象:中学2年生)。

講師は、抗がん剤の開発において日本のトップランナーである藤阪保仁准教授(がんセンター副センター長、臨床研究センターセンター長)に担当していただきました。「いのちを見つめ続けて~最先端がん治療の現場から~」と題した講演では、がんの先端治療、がんのメカニズム、抗がん剤の臨床試験、分子標的治療薬の開発、個別化治療といった内容をわかりやすく説明され、生徒たちも食い入るように聴いていました。

本校OB(44期)でもある藤阪先生が最後に語られた、「医師は、今と向き合い、未来を紡ぐ仕事。その上でコラボレーションとコミュニケーション、誠実さは欠かせない。臨床研究も国際競争の荒波にさらされているので英語で表現できる力は身につけておく必要がある。知は力、人生は勉強だから、まず高槻での今の生活を充実させてほしい」という示唆に富むメッセージは、しっかりと生徒たちの心に響いたと思われます。