5月19日(火)、京都産業大学 教授の三田貴先生をお招きし、「パラオに学ぶ―その歴史とグローバル化時代の挑戦」と題したフィールドワーク事前学習セミナーが開催されました。三田先生は、小学生時代にパラオに居住されていたご経験や、在パラオ日本国大使館での専門調査員としてのキャリアなど、長年パラオと深く関わってこられた、パラオ研究の第一人者です。
パラオの多層的な歴史と日本との繋がり
講義は、日本の南約3,000kmに位置するパラオと日本との深い歴史的繋がりから始まりました。第一次世界大戦後の国際連盟による委任統治時代、パラオには南洋庁が置かれ、教育制度や産業の導入が行われました。現在も「ニツケ(煮付け)」や「サシミ(刺身)」、さらには「ツカレナオース(疲れ直す=ビールを飲む)」といった日本語由来の言葉が日常的に使われているという事実は、生徒たちにとって驚きとともに親近感を与えるものでした。一方で、太平洋戦争中にはペリリュー島などで激戦地となった悲痛な歴史についても詳しく語られ、平和と安全保障の重要性を再認識する機会となりました。
「国際協働」の視点を持ってフィールドワークへ
三田先生は最後に、海外研修は単なる「答え合わせ」ではなく、「問いを深める」場であると強調されました。相手を「発展途上国」や「親日国」という固定観念で見るのではなく、対等なパートナーとして共に学び合う「国際協働」の姿勢こそが、グローバル・プロフェッショナルへの第一歩であるというメッセージは、生徒たちの心に強く響いたようです。
生徒の様子
質疑応答の時間には、生徒たちからパラオの政治や環境問題、日本との関わりについて次々と熱心な質問が投げかけられました。講義終了後の休み時間にも三田先生のもとを訪れ、個別に質問を続ける熱心な生徒の姿も見られ、パラオへの関心の高さが伺えました。
次回の第2回セミナーも同時期に予定されており、事前学習をさらに深めることで、より実りあるフィールドワークを目指していきます。



