- 2025年11月14日(金)15:30~17:00
- 大阪医科薬科大学薬学部 社会薬学・薬局管理学研究室 講師 庄司 雅紀先生
- 「こころとくすり」
11月14日(金)、第5回基礎薬学講座を開催しました。今回は、社会薬学・薬局管理学研究室の庄司雅紀先生をお招きし、「こころとくすり」というテーマでご講演いただきました。
講演では、専門的な化学知識がなくても理解できるよう工夫され、中学生でも興味を持てる内容となっていました。「こころの健康とは何か」「うつとはどのような病気か」といった問いをきっかけとしながら、生徒自身が考えを深める構成で進行しました。薬が心に作用する仕組みや、ストレスと精神疾患の関係、うつ病治療における薬の役割など、身近でありながら奥深いテーマがわかりやすく解説されました。
講義の中では、こころの状態を理解するための具体的な方法や、適切なコミュニケーションの重要性にも触れられ、心の健康を守るために何ができるかを考えるきっかけとなりました。生徒たちは、薬学が心のケアに果たす役割や、日常生活とのつながりを実感し、医療の奥深さに触れる貴重な学びの時間となりました。

受講した生徒の感想
- 「こころと健康」にはいろいろな種類があってそれぞれに対処法があることを知ることができました。自分にストレスがかかっても気づいていないことがあり、無理していそうな人をたまに見かけるので、そういう人によりそいながら付き合っていきたいなと思います。
- うつの人に対する適切な言葉や行動が知れてよかったと思う。また、ストレスによってうつ以外の精神疾患がみられるということも初めて知った。障害うつになる人は6%もいてうつによる自殺などのニュースもよく聞くので、その循環に陥ってしまわないように気を付けたいと思う。
- はじめにこころの健康とは何かを考えるときに感じている気持ちがどういうものなのかを考えるということに新しい視点を得たように感じた。また、うつ病の治療の観点から、薬の存在は知っていたが実際はそれがどのような効果があるのかということが知れてよかった。うつ病の患者さんの特徴やどのように感じるかを考える良い機会になった。
- 自動思考記録表で自分のこころ・気分を理解するという行為をしたことがなく、書くのに苦労したが、書いてみると自分のこころを素直に理解することができてよいツールだと思いました。
- 自分がストレスを感じているなと少しでも思ったら、何かしらの方法でそれを発散しようと思いました。食べるものによって少しでも幸せホルモンを出すことができると知っておどろきました。
- うつ病の人は、励ました方がいいと思っていたけど、本当はNGなんだと知り、おどろきました。「うつ」って結構聞くけど、全然何も知らなくて知れてよかったです。1つ1つ砕いて説明してくださったのでとても分かりやすかったです。

