6月15日(日)、生物部員と高2理数探究の有志あわせて14名が、大阪公立大学附属植物園に見学に行きました。
まずはじめに、園長であり理学部生物学科植物進化適応学研究室教授の名波哲先生より、ご研究内容についての講義を受けました。その後、園内を案内していただきながら、さまざまな植物にまつわる興味深いエピソードを詳しくご紹介いただきました。生徒たちは、先生のお話に耳を傾けながら、植物の観察にも熱心に取り組んでいました。



参加生徒の感想
- カクレクマノミが性転換するのは有名な話ですが、まさか植物(樹木)にも性転換するものがいるなんて、今日初めて知ってとても驚きました、サイズによっては性別が変わるのは発見が比較的容易だとは思いますが、樹木の体調によって変わるなんて、よく発見できたなと思います。そんな樹木たちを今日見ることができて良かったです。また、この植物園に来れて良かったと思います。ここまで地形が起伏に富み、そのため多様な植物が、とても珍しいものもたくさんある植物園は初めて来たかも知れません。とても良い経験をさせていただきました。
- 今回の見学で植物というだけでも様々な種類があるんだと思って驚きました。同じ植物という種類でも性転換するものや巨大なクローンで繁殖しているものなどすごく個性があって多様だということを学びました。見た目は基本的には茶色い枝に緑の葉だけど、性質や個性、種類などはとても多く、多種多様で動物と同じくらい種類が様々だと分かって植物のすごさに驚きました。特に驚いたのは菌に寄生する植物がいるということです。光合成をしない植物がいると思っていなく、植物の定義が分からなくなってしまいました。植物というテーマでもたくさんの研究テーマがあり、謎にあふれていることが分かり、これから植物を見るときもその植物の個性を意識してみようと思いました。
- 分類ごとに植物が分けられていたので、すごく分かりやすかったです。植物の他にもたまにヘビとか鳥とかがいて楽しかったです。自分は将来のやりたいことを見つけるためにいろいろ見たり行ったりしているのですが、なかなか決まらなく困っています。今回の植物園の見学は進路を決める材料の1つになればいいなと思いました。本日はありがとうございました。
- 本日はありがとうございました!ご講義で話してくださったヒヨドリが黒い果実を好んで食べている様子はすごく面白かったです。色とかもきちんと認識して食べていることを初めて知って、びっくりしました。ツチアケビがきれいですごかったです。菌から栄養を得ていることには、びっくりしました。他にも驚くことがあってすごく楽しかったです。
- 植物について全く詳しくなく、普段まわりに生えている木の種類などもほとんど分からない状態で伺ったのですが、色々な特徴を持った植物がいて、そして同じ植物でも年齢やまわりの環境で形や性別が変わることを実際に感じて、もう少しまわりの植物に目を向けてみたくなりました。最近共進化について学校で習ったばかりだったので、鳥と木の実の色の間にも共進化が働いていたことを知って驚きました。ツチアケビという葉緑体を持たない植物があることが衝撃でした。
- 性転換の話で、性転換の起こる条件に色々な種類があるのを知って驚きました。今回私は特にツチアケビに興味が湧きました。今までで葉緑体が無くて、菌類に寄生して生きる植物を初めて見ました。葉の形で種類が分かるという話を聞いて葉の形で種類が分かるように勉強したいと思いました。本日はありがとうございました。
- 本日はご講義ご説明ありがとうございました。前回のご講義とともにとても面白くて様々な視点を得ることができました。葉の形に関しての説明で、柄なのか茎なのかという説明がとても良かったです。今後山に行ったときに見てみたいと思いました。特にツチアケビは少しびっくりしました。菌を栄養源にしていて、葉緑体を持っていない植物があることを初めて知りました。とっても面白い説明ありがとうございました。
- ツチアケビが一番面白かったです。菌が寄生ではなくて、菌に寄生というのを初めて聞きました。また、光合成しない植物ってあるんだなぁと驚きました。性転換は動物で起きるイメージがあったのですが、意外と植物でも多く、性転換を促す物質やメカニズムを知りたいなと思いました。園内で様相が違う樹林が左右にあって、植物園ならではの景色ですごかったです。ヤマコウバシとジャヤナギはすごく覚えました。雌株・雄株がいて当たり前だったので、雌株だけでも生きることができるのはすごいです。