2025年11月24日(月)から28日(金)にかけて、GLコース114名は、今年度、コースとしては初めてインドネシア・バリ島の研修旅行に参加しました。
研修では、開発途上国の社会問題及び環境課題の解決などに取り組んでいるコペルニクの共同創設者・最高経営責任者による特別講義とスタッフの方々による活動紹介、現地2校の高校生との交流、バリ島の伝統的な舞踏劇「ケチャックダンス」の鑑賞、異文化を肌で感じる市内観光などを行いました。
1日目
関西国際空港で出国手続きを終え、まずはフィリピン・マニラに向かい、そこで乗り換えて深夜にインドネシア・バリ島のデンパサール空港に到着しました。
搭乗待ちの時間、生徒たちは期待と不安を胸に談笑し、中には数学の問題集を持参して友人と解き方を議論する姿も見られました。
到着後、全員でバスに分乗し、ホテルにチェックインしました。
2日目
インドネシア料理を中心とした美味しい朝食を終え、ホテルのバンケットルームで研修最初のプログラムを受講しました。生徒たちは、元国際連合の職員で、開発途上国の社会問題及び環境問題の解決などに取り組むコペルニクの共同創設者・最高経営責任者、本校OBでもある中村俊裕氏による特別講義を受け、正にグローバルリーダーとして活躍している先輩から、「(多様な人と交わることで)人生が豊かになる」こと、そしてグローバルに生きるためには「好奇心を持ち、(文系理系の線引きをせずに)常に新しいことを学ぶ」ことなどが重要であるとのお話を伺いました。
午後には、講義を踏まえて、空港近くのアメリカ水アブの幼虫による食べ残しゴミの処理施設を見学しました。その後、「Landfill」(廃棄物処理施設)を訪れ、大量のゴミの山に生徒たちは圧倒されるとともに、世界的な観光地が抱える課題を強く認識しました。





3日目
午前中は、私立のハラパンクリスチャンスクールを訪問し、両国の国家斉唱、同校の生徒たちや先生方による伝統的な踊りの披露、両校校長の挨拶、両校の学校紹介動画の視聴などの歓迎セレモニーが行われました。その後、本校生徒による英語による挨拶、「対話型論証モデル」の英語による説明を行った上で、7つのグループに分かれて高1から取り組んできた「科学倫理」を主題とし、各自・各班が設定した課題について英語でプレゼンテーションを行いました。たどたどしい英語での発表や質疑応答も見られましたが、同校の生徒たちは熱心に耳を傾けてくれ、それぞれの思いにしたがい大いに交流していました。発表の一方で、同校の生徒による学校案内をしていただき、本校とは異なる海外の学校の雰囲気を感じ取っていました。
午後は、ショッピングモールでお土産を購入し、袋一杯に抱えている生徒も見られました。
その後、ウルワツ寺院から南半球の広大な海を見て感激し、バリ島の伝統的な舞踏劇「ケチャックダンス」を鑑賞しました。独特な舞踏劇の中にもユーモアが盛り込まれていて、生徒たちは大いに楽しみました。さらに、偶然行われたサプライズ・プロポーズに驚いたり、喜んだりしていました。
この日の夜は、バリ島の浜辺で、花火が打ち上げられる中、ロブスターを中心とした海鮮料理を満喫しました。





4日目
午前中は、公立のデンパサール第7高校を訪問し、同校生徒による伝統的な踊りの披露、両校校長の挨拶、両校の学校紹介動画の視聴などの歓迎セレモニーが行われました。その後、本校生徒による英語による挨拶、「対話型論証モデル」の英語による説明を行った上で、7つのグループに分かれて「科学倫理」を主題とし、各自・各班が設定した課題について英語でプレゼンテーションを行いました。挨拶や説明、発表ともに、基本的に前日とは異なる個人・班が発表し、GLコース生全員が英語による発表を行いました。中には前日に引き続いて挨拶や発表をする生徒がいましたが、前日よりも堂々と発表する姿は、とても頼もしく思えました。
午後は、英語による発表が終わった解放感とともに、ジャガナタ寺院などの市内観光を行い、異文化を肌身に感じていました。
そして、一旦ホテルに戻り、帰路に向けた準備を行い、バスに分乗して空港に向かいました。空港では、ハラパン高校の先生と生徒数名が見送りに来ていただいており、感激の中、別れの挨拶を交わし、出国の手続きに向かいました。





5日目
日付が変わってからデンパサール空港を飛び立ち、マニラに向かう機内で食事を摂り、疲れからか多くの生徒が眠りにつきました。
マニラでは乗り継ぎまでの3時間余りを持て余しながら思い思いに過ごし、いよいよ日本に向かって飛び立ちました。そして飛行機は、午後2時前に関西国際空港に降り立ち、全員が無事に帰国しました。
この研修を通して、生徒たちは異文化理解や英語力習得の重要性を強く認識しつつ、日々成長していく様子が見て取れました。引率教員としても、高槻のグローバルリーダー育成において、海外研修が生徒の学びに深い意味を持つことを、改めて認識する機会となりました。

