11月9日(日)から14日(金)にかけて、高校2年GAコースはパラオ共和国で海外研修を行いました。滞在中は、パラオの政府機関(保健省・教育省)、在パラオ日本国大使館、ミンゼンティ高校などを訪問し、研修を受けました。
現地高校生との学校交流では温かい歓迎を受け、ホームビジットではパラオ各所を案内してもらいました。さらに、ガラルド州でのフィールドワークでは自然や生活文化に触れる体験を重ね、研修最終日のペリリュー島訪問では、81年前の激戦地を巡りながら平和学習を行いました。
1日目
深夜2時にパラオ空港に到着。初日は遅めの朝食後、KBブリッジ(日本とパラオの友好の橋)、南洋神社、海軍墓地、戦車跡など市内を見学しました。
午後は国立パラオ高校を会場に、教育省と保健省による研修を受講しました。教育省のレイノルド・メコル氏から「パラオの学校教育制度」について講義を受け、続いて保健省のウォーリー氏に課題研究に関する質問に答えていただきました。その後、パラオ高校の生徒たちと交流し、校内を案内してもらいました。夜は翌日のミンゼンティ高校との学校交流に向けて事前準備を行いました。






2日目
ミンゼンティ高校で学校交流を行いました。歓迎式典では、両校の生徒代表が挨拶をし、学校紹介のビデオを上映しました。その後バディと一緒にパラオの授業を体験し、お昼ごはんも一緒に食べました。午後は体育館でバレーボールとドッジビーの対戦が行われ、会場は大いに盛り上がりました。続くホームビジットでは、課題研究に関連するパラオ各所を案内してもらい、バディ家族との時間を楽しみました。夜はミンゼンティ高校主催の夕食会に招待され、食事を共に楽しみながら、ミンゼンティ高校生徒による伝統舞踏と、高槻生のダンスとソーラン節を披露しました。






3日目
早朝、日本大使館を表敬訪問しました。折笠弘維特命全権大使から、日本とパラオの友好の歴史、日本に期待される役割や外交課題についてお話を伺いました。生徒からは多くの質問が寄せられ、一つひとつ丁寧にご回答いただきました。その後、バベルダオブ島でフィールドワークを実施。ガラルド州のビーチやマルキョク州の国会議事堂、アライ州のバイ(伝統建築)などを訪れ、ガイドのバーニーさんからパラオの自然や植物、政治の仕組み、伝統的な生活について詳しく学びました。






4日目
研修最終日はペリリュー島を訪れました。3班に分かれ、81年前の戦争の跡を巡り、自然の中に残された遺物を前に、生徒たちは神妙な面持ちでガイドの説明に耳を傾けました。うち1班は課題研究の調査として、集会場で島民の方々と対話する時間を持ちました。午後には、平成の天皇皇后両陛下が慰霊された場所を訪れ、全員で黙祷を捧げました。島から戻った後はお土産を購入し、長い帰国の途へ。体調不良もなく全員無事に帰国し、関西国際空港で解団式を行い解散しました。









このGAコースの海外研修の目的は、第一に「課題研究の調査」です。生徒たちは、各自のリサーチクエスチョンについてよく事前学習を積み上げてきました。現地滞在中は、パラオの方々と交流し、インタビュー調査にも意欲的に取り組みました。帰国後は、研修の成果を論文レポートにまとめ、2月の課題研究発表会で、GA生徒全員でポスター発表を行います。

