• 2025年9月10日(木)15:40~17:10
  • 大阪医科薬科大学薬学部 分子構造化学研究室 講師 加藤巧馬先生
  • 「薬学における物理化学の役割とは?」

 基礎薬学講座の第2回は分子構造化学研究室の加藤巧馬先生をお招きし、「薬学における物理化学の役割とは?」と題して講演いただきました。
 お話は医学と薬学の違いから始まり、薬学部で学ぶ内容、薬剤師の活躍、そして薬の研究と続き、多岐にわたる内容を丁寧に講義していただきました。生徒たちは熱心に聞き、講義後も質問の列に並ぶ様子が見られました。

 

 

参加生徒の感想

  • 講義してくださりありがとうございました。とても興味深かったです。薬を吸収する過程で、消化酵素や胃酸に分解されないように工夫するということが、とくに興味深かったです。(中2)
  • 最後の方は少し難しかったですが、薬などの仕組みを調べて、「なぜそうなるのか」をつきとめるのは好きなので、面白そうだと思いました。少し水素原子の位置が違うだけで、効果が大きく変わったり、「サリドマイド研究の矛盾」がうまれたりして、何が起こるかわからない未知な感じも魅力かなと思いました。(中3)
  • 医学と薬学の違いや、薬剤師の役割を知ることができてよかったです。薬の効き方が投与経路から変わったり、吸収速度などを物理・計算から知ったり予測できることを知りました。少し構造が違うだけで効能が変わったり、構造が違うものを合わせてできる薬品の効能も変わったりすることは面白いなと感じました。本日はご講演ありがとうございました。(中3)
  • ご講演ありがとうございました。サリドマイドの話が特に興味深く、一時は被害しか出さないと思われていたものが、研究により疾患治療薬として使われるようになったという話について、すごいなと感じました。物理や化学が少し苦手なのですが、今回のご講演で関心が増しました。(高1)
  • 薬学で使われる物理学について、たくさん知れてよかったです。これまで薬学には化学の知識を多く使うと思っていたけれど、研究やそれに使う機械に、たくさんの物理の知識があることを知れてよかったです。薬学は人を助けられるだけでなく、「なんで?」と思うことまで知れて、面白そうだと思いました。(高1)
  • いつも飲んでる薬は、一見物理と関係ないと思っていても、構造の解明などで物理を用いると知って驚きました。興味深いご講演ありがとうございました。(高2)
  • 薬学は化学のイメージが強かったのですが、物理・化学のどちらも非常に大事なんだと知り驚きました。サリドマイドの例で、様々な検証を行うことで新たな発見をし、薬学の進歩に貢献していて、すごくおもしろかったです。(高2)