6月26日(木)の放課後、大阪公立大学の増山直輝先生をお招きし、「人工知能の過去・現在・未来」と題したSSセミナーを開催しました。セミナーには情報分野や人工知能に関心のある様々な学年の生徒が参加し、人工知能全般の理解が深まるような講演内容に熱心に聞き入る様子が印象的でした。
 講演の序盤、「人工知能とは何か」という問いをきっかけに、そもそも様々な生物に知能があるかどうか、チューリングテスト、人工知能の様々な定義等のお話を通して、人工知能とは何かについての理解が深まるようなお話をしていただきました。また、1956年のダートマス会議における人工知能の提唱等から始まる第1次人工知能ブームから、2000年代半ばから始まる機械学習やニューラルネットワークを中心とした第3次人工知能ブームの現在に至るまでの人工知能の歴史についてもお話しいただきました。
 ご講演の中盤から終盤にかけては、人工知能の分類のお話から、計算知能に関する「意思決定に用いられるファジィシステム」、「最適化に用いられる進化計算」、「回帰や分類に用いられるニューラルネットワーク」のそれぞれの計算知能に関する詳細を、歴史的な人工知能の流れを織り交ぜながらお話いただきました。