2023年11月12日(日)から16日(木)にかけて、GSコース・台湾研修が実施されました。
 3年ぶり、そして男女共学学年で初となる今回の台湾研修旅行では、これまで以上に現地学生と深く交流することができました。その理由としては、10月に「さくらサイエンスプログラム」で交流校の台中ー中の生徒が本校を訪問した事、また研修に先駆けて訪問先の水族館Xparkの日本人職員とオンライン会議を行った事など、事前に十分な準備ができていた事だと思います。そしてこの事前準備にGSコースの多くの生徒たちが積極的に携わってくれたことこそが、この台湾研修旅行がこれまで以上の盛り上がりを見せた一番の理由だと思います。

1日目

 台湾到着後すぐに都市型水族館Xparkを訪れました。
 ここは日本の八景島シーパラダイスと同じ経営で日本が台湾に作った水族館です。水族館とエンターテイメントの融合がコンセプトで、現地の小学生も、一般の観光客もたくさん訪れていました。現地の日本人スタッフの竹中氏(獣医師)と事前にオンラインで打ち合わせをした生徒は、どの様な内容の講演をして欲しいか要望をしっかり伝えており、当日は台湾と日本の動物に対する考え方の違い、またどの様な経緯で台湾で働かれているのかなど、これから進路を考える時期の生徒にとって興味深いものであったと思われます。講演後は生徒からの質問もたくさんあり、また謝辞を述べた生徒も竹中氏とのやりとりを楽しんでいる様でした。

 

2日目

 ホテルから1時間以上かけて新竹の国立陽明交通大学を訪れました。ここは台湾の理系大学の代表とも言える大学で、世界的に半導体産業が盛んなサイエンスパークに隣接した大学です。理系大学を目指すGSコースの生徒たちにとって実験室見学や現地の大学院生との交流は記憶に残るものとなった様でした。
 昼食のお弁当では、生徒たち念願のタピオカミルクティーを台湾に来て初めて飲むことができて大喜び。その後は大学教授の講演をきき、課題研究発表を英語で行い、質問にも英語で答えるなど学びの多い一日となりました。担当していただきました増原宏先生に心から感謝いたします。

 

3日目

 いよいよ待ちに待った台中ー中との交流の日。前日までの訪問者という様子とは全く異なり、積極的にコミュニケーションを取る姿が見られました。「同年代」という触媒が両校生徒の距離を一気に近づけ、互いに馴染んでいく様子が伺えました。それと同時に高槻高校の生徒たちは同年代のアジアの生徒がこれほど英語を堪能に使うのかという驚きも感じたのではないかと思います。
 両校の生徒たちは一緒に授業を受け、ランチタイムにはお土産交換やビンゴゲームを楽しみ、英語での研究発表会を行いました。発表会では機材トラブルもあり予定が大幅に遅れてしまいましたが、最後に台中ー中の生徒に連れられて一中街という屋台街を食べ歩きした事は忘れられない良い思い出となった様です。そして別れの時、名残惜しそうに台中ー中の生徒と声を掛け合い、また会おうと約束を交わしている生徒もたくさんいました。台中ー中を後にして台北へ。夕食後は台北101にのぽり、そこから台北市の夜景を一望しました。天気も良くとても綺麗な景色でした。生徒たちは写真を撮るのに大忙しといった様子でした。

 

4日目

 最終日はホテルのチェックアウトを済ませて国立故宮博物院へ見学に行きました。滞在時間が1時間程度ではありましたが、バスガイドによる説明付きで見所を素早く見学する事ができました。そして桃園空港から飛行機で関空へ、帰国の途につきました。

 

 4日間があっという間に過ぎてしまった研修旅行でしたが、生徒からは次の様な感想が聞けました。
「ペアを組んだ台中ー中の生徒とは帰国後も連絡を取り合っていて、次会う時はさらに成長した姿を見せられる様にがんばりたい。」
 この台湾研修で自分の将来にとって少しでもプラスになった事があれば嬉しい限りです。そしてこれまで以上に深い交流ができたのはやはり生徒たちの研修旅行を楽しみたいという強い気持ちと行動力の賜物だと思います。
 77期のGSコースの生徒たちがとても頼もしく見え、大きく成長した4日間でした。携わっていただきました全ての人々に改めて心から御礼申し上げます。