中学3年GSコースでは、週に1回、理数探究基礎という授業があります。今回は、その中で行った「抗菌性試験」を報告します。

高校生が行う課題研究では、抗菌性を調べるグループが多いのですが、その実験法として「ディスク拡散法」というのがあることを知り、あらかじめ中学3年生で学んでおこうということで、実践しました。

  1. 今回は、抗菌力がありそうな液体として、以下のものを用意しました。
    5%・10%酢酸、10%・50%エタノール、おーいお茶、水(対照区)、0.5%・1%・10%次亜塩素酸ナトリウム水溶液、10%クエン酸、10%コハク酸、10%リンゴ酸、3.5%塩酸、2%水酸化ナトリウム
  2. 安全な大腸菌(Escherichia coli JM109 株)を培養して、それを適度に生理食塩水で希釈した液を作ります。
  3. LB寒天培地の入ったシャーレのふたを開け、マイクロピペットで2.の希釈液を200μLとり、培地表面に加えて、ループで均一に広げます。
  4. シャーレの裏面をマジックで4等分し、1~4の番号を書いておきます。
  5. 滅菌した濾紙(ディスク)を4枚、滅菌したピンセットでつまみ、培地に密着させます。
  6. 4つのディスクに、抗菌性を調べたい液を1滴(10μL)垂らします。
  7. シャーレのふたが開かないように、ビニールテープで2カ所とめます。
  8. 結果を見るのが1週間後なので、温度は25℃に設定し、裏向けて保温します。

結果 阻止円が顕著に見られたのは、10%酢酸、50%エタノール、10%リンゴ酸、3.5%塩酸、2%水酸化ナトリウムでした。