中学3年GLコースの「総合的な学習の時間」では、2学期から3学期にかけて身の回りの製品・サービスに関連する問いを設定して探究活動を行いました。各自のICT端末(iPad)を使って、課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現という一連の探究のステップを、論証モデルに沿って進めていきました。

 2月4日(金)の授業では、その成果をクラス内で発表しました。生徒たちは、今まで自分が調べ・考察してきたことを筋道立てて説明し、他の生徒との質疑応答を通して、さらに探究を深めていました。今後、今回の発表内容をもとにレポートにまとめていきます。

生徒の振り返り

  • 人によってさまざまな問いがあり、個性が出ていて良かったと思う。もし自分が同じ問いで考えていても、対立意見や結論が違っただろうと思う。質問があまり思い付かず、もっといろんな面から発表を捉えて、いい質問ができるようにしたい。自分では、発表してみるとよくわからなくなってしまって、たくさん修正したい部分が出てきた。筋が通っていてみんなが納得できるようなものを今後は作りたいと思った。
  • 三角ロジックの作成が思っていたより難しかったです。自分の主張を1つ書いた後に、自分自身でもう一つ異なる意見を考えるのが特に難しかったです。他の人の発表を聞いて、良いなと思った点は、発表の途中で聞いている側に問いを投げかけて考えさせていたところです。次の発表の機会に活かせたら良いなと思いました。質疑応答では、発表自体をよく考えて聞かないと質問を思いつかないと思いました。
  • いろいろな課題が聞けてとても良く、また自分が絶対に興味を持たない様なものや関わらないことについての発表を聞けたことは新鮮でした。さらに、自分で発表し、質問や改善点などの意見をもらうことで、新たに気づけることがあったのも良かった。
  • 自分の意見を端的に伝えることができた。相手の意見に引っかかる事があれば、自分の反論を伝える事ができ、これは国語の記述でも使える事が分かり、大学入学共通テストの問題にもそういうのが出ていると知り、今回の学習はいろんなところで活用できると思った。
  • 人によってそれぞれの視点があって興味深かった。他の人の三角ロジックを見ているといろいろ疑問を持つ部分もあったのだが、そうしたことを経ていざ自分の番になって自分の三角ロジックを見てみれば、違和感を抱く場所が所々あることに気づいた。こういったものはいかに客観的に作れるかが大事だと思った。
  • 自分に興味のあることについて調べることはやったことはあるが、その反対の意見を調べることはしたことがなかったので、異なる意見どうしを比べて、その事実について調べることが楽しかったです。ただ、やはりデータが十分集まっていないと発表内容が薄く、ほとんど自分の意見のような感じになってしまうので、そこは少し難しいと思いました。