9月24日(金)放課後、SSセミナー「利害の対立がもたらす進化・多様化・絶滅」を開催しました。

講師は、神戸大学大学院人間発達環境学研究科進化生態学研究室 高見泰興教授でした。

多くの生徒が興味を持つ「進化」に関して、オンラインで分かりやすく講義をしていただきました。オオオサムシを使った長年の研究も紹介していただきました。

受講生には「よく分かった」と大好評で、「またお話をお聞かせてほしい!」と言う声が多かったです。

なお、今回のSSセミナーは、千里ライフサイエンス振興財団のご協力で開催できました。ありがとうございました。

生徒の感想

  • 今までは進化と言ったら生きやすいように変わっていっただけだと思っていましたが、思ったよりもずっと奥が深くて、興味が持てました。また、すごくたくさんの種類のオサムシを採集して、それでさらにいろいろな研究をしていらっしゃって私も大学に入ったらやってみたいと思いました。今日は貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。(中1)
  • とても面白い講演でした。私はどちらかというと、理系科目が苦手なのですが、分かりやすくまとめられた説明だったので、頭にすっと入ってきました。オサムシのオスは繁殖のために競争しているのに交尾器を長くしすぎると繁殖しにくくなるという話が特におもしろかったです。間違っていたらすいません。最後の問いかけについてもまた、簡単なものではないと思いますが、考えていきたいなと思います。 (中1)
  • 自然の中の生物関係から視聴者にできることを紹介してくれたのでとても身近に感じました。私はオサムシの実験がとても興味深かったです。私は、自然はすべての生き物が利己的だからこそ、食物連鎖など上手くなっているのだなと思います。「すべてが科学でできている」これは自然界でも人間界でも一緒だと思います。中学校では小学校の時よりも詳しく学べるので、これからの学びが楽しみです。 (中1)
  • 授業で少しだけやった部分があったので、よく分かった(進化の部分)。交尾は結びつくので協力かと思ったら、対立の場合が多いと分かりびっくりした。進化したことが絶滅につながることもあると知って面白かった。平等と公平は少し違うと知った。→私は公平の方が良いと思う。 (中1)
  • 最後、高見先生は、自然にも対立があるから対立があっていいのかな・・・?とおっしゃいました。それについて私は、科学的真実を理解して、皆を導いていく人と、それについていく人が必要だと思いました。平等と公平の違いを初めて知りました。 (中1)
  • 進化という言葉に難しいというイメージがあって、難しそうだなと思っていたけど、まずそれに定義があってそれについてどんどん調べていくことで(研究することで)、明らかになっていくのがおもしろいなと思った。 (中1)
  • 写真とか図が載っていて分かりやすかったです。今回の講演で理科への関心が深まりました。是非来年も違う演題でやってほしいです!! 次回は対面で! (中1)
  • 学校の授業で遺伝子や進化をやるときが楽しみになった。今まで、生物は協力していると思っていたけれど、思っていた以上に生物が利己的で驚いた。人間の未来を考える上でもとても重要だと思った。 (中1)
  • 子はメスとオスが協力してつくるものだと思っていたので、対立した結果、増えるものだと知って、おどろきました! 人間は協力だと思うけど、どうなんですか? 最後におっしゃっていた、科学的真実を理解して、どうするのがよいのかを決めるのは、難しそうだと思いました。まずは、材料となる知識を蓄えるべきだと思いました! 色や図などを使って見やすく分かりやすい講演をありがとうございました! (中1)
  • 中2 自然から学べることは多いですが、そのまま取り入れるのではなくて、自然界で起こっている対立などのことから、現代社会で人の価値観の多様性を知ることができるのだと知り、自然についてもっと学びたいと思いました。また、研究するにあたって、いろいろなことを考慮した上で、実験結果から仮定することが大切だと感じました。そのように仮定していくことは楽しそうなので、研究をしてみたいと思いました。 (中2)
  • 本日はお忙しい中、とても分かりやすい講義をしてくださり、ありがとうございました。元々、生物には興味があり、色々と調べたりはしていたのですが、オサムシについては全く調べたことがなかったのでとてもためになりました。本当にありがとうございました。 (中2)
  • 初めて生物の話を詳しく聞きましたが、とてもおもしろかったです。特に共生関係のところが、共生しているように見えて、対立しているという考えがおもしろかったです。また、メスがオスを選ぶ理由が分かって良かったです。次回もあるのであれば参加させていただきたいです。 (中2)
  • 本日はお忙しい中、とても分かりやすい講義をありがとうございました。オサムシの対立の仕方にとても興味を持ちました。オサムシ以外の虫の場合も調べてみたいと思いました。 (中2)
  • 協力し合っている生物でも対立し合っていると知っておどろきました。生物から学べることもあるが鵜呑みにせずに自分でも考えることが大切だと思いました。 (中2)
  • 生物の繁殖や絶滅に関することは、生物は利他的な個体がどんどん減っていくために利己的な個体が多く、とても自分にとって合理的に進んでいくんだなと思いました。人間は利他的に動く人が多いので、生物の中で言葉も発達して文明(?)も進化していっているのかなと思いました。難しいグラフだなと思って見たけど、説明を聞くとどういった意味かがよく分かりました。ありがとうございました。 (中3)
  • 私は元々昆虫にも進化のことにも興味がありました。はじめに高校生向けに作ったと聞いて難しそうだと思っていましたが、図も交えていて、とても分かりやすい講義でした。絶滅は全て、隕石が落ちてくるなど、自然現象のせいだけだと思っていたのでとても驚きました。同じ種でも、利己的な本能(?)があると、絶滅することが分かって、人間も危ないと思いました。 (中3)
  • オサムシの繁殖の仕方が興味深かったです。同じオオオサムシの仲間でも種類によって交尾器の長さが全く違うことにおどろきました。ありがとうございました。(高2)
  • 今回は普段ではとうてい目にすることのないような内容の授業を受けることができて、とても勉強になりました。進化はただ単に世代を重ねるごとにできることが多くなると思っていたので、本当の意味を知ることができて有意義だったと思います。 (高2)