SSセミナー「幹細胞研究と生命倫理」

 1月15日(水)放課後、SSセミナー「幹細胞研究と生命倫理」を開催しました。講師は、澤井努特定助教(京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 兼 京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門)でした。

 iPS細胞の研究や、受精卵に対するゲノム編集のような最先端の研究は、新聞報道にもあるようにいろいろな倫理面での問題が生じています。事前に参加者の質問を澤井先生にお伝えして、それをふまえながら、研究者としての倫理、生命倫理、科学者や国によるルール作りの現状について詳しくお話をしていただきました。

 ちなみに、澤井先生の所属先にはどちらもノーベル賞受賞者(本庶佑教授、山中伸弥教授)がおられます。すごいですね。

 当日の参加者の感想をいくつか紹介します。

  • 中3:iPS細胞は知っていたが、こんなに汎用性のある細胞だとは知らなかったので知れてよかった。山中教授はすごいものを作ったと思った。また、倫理はやはり難しい問題だと思った。いくら疾病予防といってもやはりゲノム編集は無責任と思う。ゲノムでも人の人生を勝手に操作することは本当に僕はダメだと思う。今後ゲノム編集がどうなっていくかに期待したい。
  • 中3:難しい話をかみ砕いて基礎知識を分かり易く説明してくださったので、すごく理解がしやすかったです。また、iPS細胞について理解が深まり、生命に対する興味がさらに深まりました。
  • 中1:iPS細胞はよく聞いていた言葉だったけど、あまり意味が分かりませんでした。でも今日この講演会を聞いてiPS細胞に加え、iPS細胞ストックなどさらに深く知ることができました。ゲノム編集はとても危険なものであるということも分かりました。中国で行った研究者は罰金も取られ、3年もの間、何もすることができないからです。このように、ゲノム編集は身勝手にしてはならないものだと思いました。本日は分かりやすい説明をありがとうございました。
  • 中1:ゲノム編集をやってもいいという意見が多いのは意外でした。個人的にはゲノム編集は行われてほしくないです。iPS細胞はいろいろな細胞に変化できてすごく便利だと思いました。分かりやすく教えて頂いてありがとうございました。
  • 高1:大変興味深い講演を有難うございました。iPS細胞は何なのかなどは知っていましたが、何のために使うのかは知らなかったです。またゲノム編集についてのサミットのレポートで、社会の承認という項目が抜けてしまったことには驚きました。ただ、「社会の承認」というのは具体的にどういう定義をするのか?というのは私たちの重要な話題になっていくと思います。先生はゲノム編集の可、不可を決める会議にはどのような人が参加すべきとお考えですか?
  • 高1:正直、倫理というのは胸のザワザワ感というか、とても微妙なものである気がしていましたが、これが研究も含め、社会を揺るがすものであると分かり、とても重要だとわかりました。iPS細胞やゲノム編集の技術が進むにつれて、今難病と呼ばれるものを解明する糸口が見えるかもしれないので、より進んでいってほしいです。
  • 中1:iPS細胞やキメラ作成についての倫理的な問題を知れた。宗教的な問題で反対の人がいるのが驚いた。
  • 中1:iPS細胞は聞いたことしかなく、特徴や何に利用されているのかを詳しく知れてよかったです。また、医療についてまわる倫理の複雑な問題は解決するのは難しいんだなと思いました。知らなかったことがたくさんあったので、ニュースなどもまた見てみたいです。ありがとうございました。
  • 中3:SF小説でキメラという怪物が登場しているのを見たことはあるが、実際にヒトの要素を持った動物であるキメラを作れるとわかって、とても驚きました。研究が進むのは良いと思うが、実用化を視野に入れたときには、倫理的な問題がとても重要になっていると思うので、よく議論するべきだと思いました。
  • 中3:iPS細胞がどんなものかは簡単にしか知らなかったので、iPS細胞の作り方や特徴などがわかって良かったです。ゲノム編集では疾患などの治療の研究に利用できる一方、倫理的な問題もたくさんあることがわかりました。法律で決められていないことも問題を引き起こす要因の一つではないかなと思いました。ゲノム編集などの研究はどこまでなら良いのか、というラインがすごく難しい分野なんだなと改めてわかりました。今回のお話を聞いて、より幹細胞研究などに興味を持つことができました。
  • 高1:まずiPS細胞について詳しく説明していただきました。全能性を持つiPS細胞を発見、作成した山中教授および日本の高度技術に改めて感心した。また、iPS細胞を用いて創薬を行うことができれば、人間に治験をする必要もないことから、大きく活用が期待されると思った。次にゲノム編集については、中国での双子を誕生させた研究者に対する判決はもっと厳しくすべきだと思う。興味深いお話を聞けて良かった。ありがとうございました。
  • 中3:本日はすばらしい講義をありがとうございました。テーマごとにしっかりと話がまとめられていてとても分かりやすかったです。今日の講義で今まで詳しく知らなかったゲノム編集の良い点や問題点などを学ぶことができたので、臓器移植について考えるよいキッカケにもなりました。また今日聞けなかったiPS細胞についての話も調べてみたいです。
  • 中3:前半はiPS細胞の特徴、後半はゲノム編集、ブタの体内におけるヒト臓器の作成についてのお話をお聞きする中で、現在確実となっていない研究に、倫理的な問題が重なり、また臓器の提供を待つ患者さんの気持ちも合わさって大変研究を進めるのが難しくなっていることが分かりました。
  • 中1:ヒトのiPS細胞などを用いた研究では、人間としての尊厳の侵害や、動物のヒト化などの倫理的な課題が生じることが分かりました。iPS細胞の作り方など、知らなかったこともとても分かりやすく説明してくださり、理解が深まりました。貴重なお話をありがとうございました。
  • 高1:倫理的な問題についてのお話を聞いたことがなかったのでとても新鮮で面白かった。人間で実験する前に動物で実験することにもどのような倫理的な決まりがあるのかに興味があったので、とても良い機会になった。
  • 中1:私はゲノム編集やキメラ研究についてよく知らなかったのですが、問題点な利点、どの程度進んでいるのかが分かったので良かったです。私は正直、ヒトの受精卵のゲノム編集をするのはこわいなと感じています。しかし、それで解説する問題も多そうなので、いいと思う一面もあります。もっと知りたいと思えるきっかけになりました。ありがとうございました。