SSセミナー「植物は何を食べているか:世界を変えた肥料の話」

6月24日(月)午後4時30分より、今年度の第1回のSSセミナーを開催しました。

講師は京都大学大学院農学研究科 植物栄養学研究室 小林優准教授で、テーマは「植物は何を食べているか:世界を変えた肥料の話」でした。

ファンヘルモントの実験や、ウッドワードの実験、マルサスの人口論、根粒菌、ハーバーボッシュ法…と、分かりやすいスライドで丁寧に説明をしていただきました。

ところで、今の子供たちには、「肥料」は「農薬」と並んで「悪いもの」というイメージがしみ込んでいるようです。今回の講義でイメージが変わったという生徒が多かったです。

肥料の撒きすぎは地下水・河川・海の汚染のもとになるので、葉の緑色で栄養診断(空腹度合い)をし、肥料を適切に使うことが重要で、肥料にも3Rが必要とのことです。

以下は受講生の感想です。

  • 高2:化学肥料が土を悪くするのは使い過ぎによるものであるということは初めて知れて大変良かった。やはりどんなものでも大量消費はよくないと思った。
  • 高2:ハーバーボッシュ法など、最近習ったことがタイムリーに出てきて、面白く聞かせていただきました。世界人口の増加が技術の進歩のおかげというのは知っていましたが、その中に肥料が大きな貢献をしているのは知らなかったです。肥料は偉大!
  • 高2:興味深い講義ありがとうございます。身近な話題で想像しやすくて分かり易かったです。半分知っているようなことでも改めてデータを見つめ直すと、感慨深かったです。ちなみにGWに家族の畑で白い粉をまきました。
  • 高2:今回は植物栄養学について様々なことを教えてくださりありがとうございました。課題研究でも植物栄養に関しての研究をするので、参考にさせていただきます。それから研究についてのアドバイスもありがとうございました。
  • 高2:葉面散布のアドバイスを頂き、ありがとうございました。肥料に対する悪いイメージは少なからずあったので、説明していただいてよく分かりました。
  • 高1:肥料はうまく使えば役に立つが、使い過ぎや使わな過ぎても問題になるのでたいへんだと思う。物事には多方面から見なければならないことに気づいてよかった。
  • 高1:自分の中の化学肥料に対するイメージが大きく変わった。これから植物が欲している栄養の量が可視化できる技術がもっと発達していけば、無駄も少なくなって良い方向に向かうのではないかと思った。
  • 高1:国内だけでなく世界(特にアジア)にも発展させられるテーマで興味がわいた。
  • 高1:ふだん目にしている植物の地下ではこういうことがおこってたんだなぁととても感心しました。肥料の研究も一つの肥料からたくさんのことにつながってて面白そうだなと思いました。
  • 高1:人口が増えていくと、食物の生産量が追いつかず、まずいのではないか!? と思ったが、肥料を使うことで同じ面積でも収穫する量が増えるので大丈夫だと分かり、面白かった。
  • 高1:分かり易い説明でとてもよかったです。堆肥が一番だと自分はずっと思っていたのですが、けっして化学肥料もダメではないと分かったので、とてもよい機会になったと思いました。
  • 高1:化学肥料のメリットは知っていたが、デメリットは正しい知識を今日初めて知った。例えば肥料が土をダメにするというのはウソであるというのは知らなかった。こういう知識をさらに増やしたいと思わせてもらった。そしてやはり物には「適当」だ大事だと思った。私も将来、こういう農学系の方向へ進学したい。
  • 中3:ありがとうございました。今回の講演で植物について学べたことがたくさんあるので、今後の研究(課題研究)でも生かしていこうと思いました。お仕事頑張ってく下さい。
  • 中2:肥料の役割や、メリット、デメリット、などという新しい知識を得る事ができた。そして、普段聞くことのないような授業を聞けておもしろいと思った。
  • 中2:世界の食べ物と人口の関係や世界の人口、食べ物の過去・現状・未来がよく分かって、うれしかったし、面白かったです。
  • 中2:化学肥料の量は変えないで、畑を作る場所を考えたらいいと思いました。有機物が関係ないなら、場所を河口に遠いところでも変わらないからです。また、定期的に土の中の化学肥料の量を測れたら、使い過ぎなどに気づけるので良いと思います。また、牧場の近くの雑草が多いような場所に水が流れるようにしたらよいのではないかと思いました。身近なことで、家での植物などに使いすぎないようにします。社会と理科を結びつけることで環境への関心も深まりました。
  • 中2:長いこと使ってもちゃんと量を調節したら収穫量が減らないことを知って驚いた。何年も何十年もかけて実験をする根気がすごいと思った。農学部楽しそう。関ヶ原の戦いくらいの時から世界は植物について研究していて驚いた。人の生活を楽にしようと開発したアンモニアが武器に使われて悲しい。
  • 中2:少し失礼な質問にもきちんと向き合っていただいてありがとうございます!
  • 中2:世間の言い分に惑わされず、正確な数値で言われると納得できた。出れも使い方だと思った。
  • 中2:肥料についての考え方が変わりました。よく「農薬や肥料は環境に悪い」と言われていて、肥料には悪いイメージがありましたが、肥料がなかったら食べ物の生産量が低下するので、使いすぎずに使うということが改めて確認できました。
  • 中2:テレビや新聞では化学肥料はあまりよくないものといっているのを聞いたことがあるけれど、実際は使い方によっては収穫量を増やせるということを知れてよかったです。
  • 中2:マルサスのところの世界人口についてが面白かったです。
  • 中2:私自身「化学肥料は悪いもの」というイメージが強かったので、今日の講義はとても新鮮なものでした。先生が行っている満腹か空腹かを見分ける実験を行うことの重要性も納得しました。また、200年単位で行っている実験があることにはとても驚きました。
  • 中2:今まで肥料のことがあまり分からなかったけれど、今回先生の話を聞いて分かりました。僕の祖父は野菜を作っているので、僕も肥料の使い方には気をつけます。
  • 中2:ものごとには良い所と悪い所の両方があると思った。化学肥料は少しでも使えば環境を破壊してしまい、堆肥はどれだけ使っても安全だと今まで思っていたが、実際はどちらも量が重要で、良くも悪くもなると知れてよかった。その点では薬のようなものだと思った。