6月23日(土)放課後、SSセミナー『私たちの細胞の中では遺伝子の読み取りをどうやって調節しているのか? ー凝縮したクロマチンとゆるんだクロマチンー』を開催しました。

お話は、大阪大学大学院理学研究科 生物科学専攻 小布施力史(おぶせちかし)教授でした。

この企画は、6月12日に続いて「公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団」のご協力により実現したものです。

もともとは、高校「生物」の教科書が年々、難しくなってきてますので、ぜひ、特に難しい「遺伝子発現の調節」を、専門の研究者に教えて頂こうと思い、企画しました。

先生には高校の教科書を事前にお送りしていましたので、うまくそれを取り込んで授業していただきました。

地震の影響か、当初の予定より受講生が少なくなったのですが、大阪府内の私立高校の先生も2名お越しいただけました。

内容は、染色体、エピジェネティクス、ヒストンのメチル化によってクロマチン構造が制御され遺伝子が不活性化すること、三毛猫がX染色体不活性化の例、XISTRNA・・・、とどんどん詳しくなっていきました。先生は、生徒に発問しながら授業を進めておられたので、難しい内容ながらも、生徒はよく理解できたようです。