6月4日(水)、名古屋大学情報学研究科 准教授 藤井慶輔先生をオンラインでお招きし、「集団スポーツをAIのデータ解析で評価する」をテーマにSSセミナーを開催しました。スポーツAIの最新研究ということで、中学1年生~高校2年生の生徒が多数参加し、熱心に耳を傾けていました。
 講演は、「現在AIは様々な場面で使用されており、それはスポーツ分野においても例外ではない」というお話から始まりました。ライン判定や自動審判などでの活用例が紹介される一方で、まだ多くの課題が残されていること、AIの得意とする場面、応用しやすい場面、そして応用が難しい場面についても教えていただきました。
 続いて、機械学習を用いた選手の動きの評価や、強化学習による全選手・全局面の評価など実際の応用例についても紹介されました。人間では気づきにくい“AIならではの視点”があることも示され、生徒たちは大いに興味を引かれていました。
 今回のメインテーマである、「AIの集団スポーツへの応用」については、たとえばユニフォームの類似による選手識別の難しさや、別のプレーを選択した場合の結果が分からないことによる予測の困難さなど、技術的な課題も紹介されました。それでも、この分野が今後大きく発展していく可能性を感じさせる内容でした。
 質疑応答では、「AIを自分の練習にどう活かせるか」といった身近なテーマにも関心が集まり、多くの生徒が積極的に質問をしていました。