12月17日(水)午後、大阪医科薬科大学との高大連携事業「医学部実習」が今年度も開催され、高校1年生28名が参加しました。この実習は、医学の基礎知識を学ぶとともに、医療手技体験を通じ、現代の医療について理解を深めることを目的としています。
 まず、輸血室室長の河野武弘教授による「現代の輸血医療を支えるヒトと医学」をテーマとした講義を受講しました。輸血医療の歴史や最新技術、そして安全性を確保するための取り組みについて、専門的な内容をわかりやすく解説していただき、生徒たちは真剣な表情でメモを取りながら耳を傾けていました。
 講義後は、2班に分かれて聴診と縫合の手技を各50分体験しました。循環器内科の伊藤教授、胸部外科の花岡教授、さらに医学部学生ボランティアの方々の指導のもと、肺の音を聴くための聴診器の使い方や、縫合の基本操作を学びました。初めて触れる医療器具に緊張しながらも、積極的に挑戦する姿が印象的でした。
 今回の実習を通じて、生徒たちは医師という職業の責任の重さと、医療技術の奥深さを実感し、将来の進路を考えるうえで大きな刺激を受けた様子でした。