• 2023年10月26日(木)16:00~17:30
  • 大阪医科薬科大学医学部 薬理学教室 教授 髙井真司先生
  • 「薬理学へのいざない」

今回第6回となる基礎医学講座では、薬理学教室から髙井先生をお招きして話を伺いました。
薬の歴史の話に始まり、薬物の種類、抗生物質の発見、胃潰瘍の治療の進歩、ウォーレンとマーシャルによるヘリコバクター・ピロリ菌の発見、薬の開発の段階、先生の研究室の創薬であるキマーゼ阻害薬など非常に盛りだくさんの内容で、生徒達も熱心に聴いていました。

受講した生徒の感想

  • ウォーレンとマーシャルの例がおもしろかったです。薬の開発によって何百万人の患者を助けることができるのは薬理学の魅力だと思いました。
  • 構造式を用いたり、先生の専門分野のお話を聞き、ふだんふれることのない高いレベルのお話だったので、とても興味が湧きました。少し難しい内容もありましたが、私たちにもわかりやすいように説明して下さっているのがわかり、聞きやすかったです。聞いたことのある薬でも、その薬がどのように見つかったのかなどを考えたことがなかったので、今日のお話を聞いて、自分でも調べてみたくなりました。ありがとうございました。
  • 本日の講義、ありがとうございました。ぼくは薬理学がどのようなことを研究する学問なのかよく知りませんでしたが、今回の授業で薬による治療の可能性を見いだしていく学問であるということを学びました。また、薬の開発の部分では、新型コロナウイルスのワクチンの開発で、日本が諸外国に比べて、臨床試験に時間がかかることで遅れていたことを思い出し、なぜ日本は臨床試験に時間がかかるのか気になった。
  • 身近な薬の誕生には様々な過程があって、数十年かかることに驚きました。薬は自分が想像していたよりもはるか前から生み出されていて、高度なことが行われていたことに少し興味がわきました。ありがとうございました。
  • スライドに図やグラフをたくさん用いてくれてわかりやすかったです。母が薬剤師で、薬に少し興味があったので、講義を聞けて良かったし、もっと興味が増しました。
  • 胃潰瘍の原因はなぜなのかという実験で、確かに強酸の中で生育できる菌はとても凄いなと思って聞いていてとても面白かったです。肝硬変の実験も論理的でとても面白かったです。また、どうしてこの薬が効かないのかということに対してもすべての事柄に理由があって、とても論路的で医学は面白い学問だなと思いました。実験においても失敗することで新たなこと、成功が生まれていて、失敗することは必ずしも悪いことではないのだなと思いました。医学の面白さを知ることができました。ありがとうございました。
  • 本日は貴重なお話を有難うございました。薬草という言葉は以前から聞いたことがありましたが、薬が1万数千年前から用いられていたとは思いませんでした。キマーゼ阻害薬によって、心筋梗塞になった患者さんの生存率が大幅に上昇するならば、早く薬として使えるようになってほしいと思いました。抗生物質という言葉は処方してもらうときにたまに聞いたことがありましたが、詳しく知れて良かったです。薬の開発には長い年月がかかりますが、やりがいがあると思いました。
  • 本日は貴重な講演をありがとうございました。原因療法薬、対症療法薬、予防薬の3つは以前から知っていましたが、他にも補充療法薬という薬物の使用目的があるということを学んで驚きました。
  • 本日の貴重な講演、ありがとうございました。始めに私たちが想像しやすいような話から始まり、どんどん内容が詳しくなったことで、とても理解しやすかったです。私が特に興味深かったのは、胃潰瘍についての話です。ピロリ菌について胃がんの原因ということで名前は知っていましたが、その特徴や発見までの道のりまでは知らなかったので面白かったです。今まで薬理についてあまり調べたことはありませんでしたが、これから将来を決めるに当たって視野に入れてみようと思いました。
  • 本日は素晴らしいご講演ありがとうございました。人類が縄文時代から自ら薬を使っていたことや動物もそのようなことをしていることがあると知って驚きました。また、薬の開発者は目の前の患者さんは救えないかも知れないけれど、より多くの患者さんを救うことができるという言葉に感銘を受けました。薬開発ではなかなかひのめを見ることが難しいとは思いますが、それでも見えない患者さんのために研究を続けていらっしゃる方々は本当にすごいと思いました。
  • キマーゼの話が凄く興味深かったです。また、創薬は思い通りにいかないことが多いのだなあと思いました。あと、創薬には何十年もかかるので、忍耐強く結果を待たないといけないので、自分には少し無理だなあと思いました。
  • 実際の研究では調べたことで思ってたことが出てこなくてもそこから二転三転してまた違うことが得られるのが面白かったです。
  • 今日は素晴らしいご講演ありがとうございました。ペニシリンやピロリ菌は偶然から発見されたことを初めて聞き、そのような偶然からの発見がノーベル賞につながることに興味を持ち、偶然の発見を大切にしたいと思いました。
  • 薬は化学の話ばかりだと思い込んでいましたが、習ってきた生物基礎の内容が多くて、知っている聞いたことのある薬の話とひもづいていてとても興味深かったです。
  • ご講演ありがとうございました。薬の体への働きがとてもわかりやすかったです。薬は昔と比べたら、十分に発達したけれど、これからはもっとすごい技術が発明されると思うと、楽しみだなと思いました。
  • 今まで、医学の講義しかなかったので、薬学の講義がありより興味を持つことができました。今、私は薬学部を考えており、特に開発に携わりたいと思っています。個人的にうつ病や認知症などの脳系の薬についての講義を受けたいです。
  • キマーゼの話を難しかったです。胃潰瘍の再発の原因のヘリコバクター・ピロリ菌がpH=1の胃の中で生きている理由に興味を持ちました。ピロリ菌以外の菌はpH=1では生きられないのかが気になりました。本日はありがとうございました。