11月19日(火)に大阪医科大学名誉教授・河野公一先生による『グローバル社会における感染症のアウトブレイク ―パブリックヘルスの役割―』というテーマで今年度最後のセミナーが行われました。

 ロンドンでのコレラ流行時に疫学的手法を用いてデータを取り感染源と感染経路の解明についてつきとめ、コレラの蔓延を防いだジョン・スノウの話から始まり、そこから疫学(Epidemiology)という語の漢字の語源、英語の語源へと言及されました。

 感染症の流行の形態からくる用語の違い、様々な感染症と気候の関わりや媒介生物について詳しく話をされました。そして代表的な感染症である、ペスト、エイズ、エボラ出血熱について基本的なことを分かり易く解説をしていただき、最後に空港や海港における検疫ついても興味を引くお話をしていただきました。

 短い時間でしたが、公衆衛生の基本知識を幅広く知る機会となり、グローバルヘルスを課題研究していく生徒にとって非常に有益なセミナーとなりました。