昨年度ほどではなかったにせよ、今年度のスタートも緊急事態宣言の発令と2度にわたる宣言の延長によって、部活動の自粛、完全下校時刻の繰上、春の遠足の中止、授業公開の中止、体育祭の秋への順延、保護者対象学年集会のオンライン開催など、様々な点で教育活動への影響を余儀なくされました。5月には、教員1名に感染が認められたことから1日を臨時休業日とし、2日を宅習日として全校でオンライン授業を行いましたが、幸いにもそれ以外で通常授業が影響を受けることはありませんでした。通常の授業についてはどの学年も安定した学習環境が維持されています。

 本日、終業式を行い、今学期の振り返りと夏休みの心構えを生徒に話しました。高校生には司馬遼太郎氏の『洪庵のたいまつ』という短編を朗読しました。緒方洪庵の思いと実践、学ぶこと・生きることの意味、医学を志す者が心すべきこと等を聞く中で、生徒一人一人が何かを感じ取り、この夏休みから活かしてもらえればとの思いからです。元々は小学校の国語教科書用に書かれたもので、文体こそ平易ではありますが、そのメッセージは高校生にも社会人にとっても非常に重みのあるものです(現在は『二十一世紀に生きる君たちへ 』に収録)。

 各学年から「学年通信」が発行されました。どの学年のものも、先生方の熱いメッセージが満載です。