[38] グローバル教育考(5)-コロナ禍に実った果実-

 日本の明石から真南に約3,000km、太平洋のミクロネシアの最西端に位置し、約200の島々から構成されている常夏の国、パラオ共和国。ここに私が初めて訪れたのは2015年7月のことです。当時、大阪大学未来戦略機構の特任准教授であった三田貴先生(現 京都産業大学 国際関係学部教授)のご支援を得て、同年11月に実施予定の第1回パラオ・フィールドワークの下見をするためでした。そして、予定どおり11月にGAコースの高2生9名が実り多き第1回を実施、以後、昨年まで5回、回を重ねてきました。その内容は前回(第37回)の「バーチャル校長室」でご紹介したとおりです。下見を入れると私も9回パラオを訪問していますが、このフィールドワーク研修を経て課題研究を仕上げ、本校を巣立った生徒もずいぶんと増え、また本校の教育活動について、パラオ政府から一定の評価を頂けるところまでになりました。

 本日、三田教授のお世話により、パラオ共和国のフランシス・マツタロウ駐日特命全権大使を本校にお迎えし、中学3年から高校3年までのGAコースの生徒約50名と関係教員が集い、歓迎会を開催しました。式典では高3生による歓迎のことば、高2生によるパラオに関する課題研究の発表等を披露しましたが、大使はその内容にいたく感心されると同時に、これからの時代、地球上に山積する諸課題に若い世代が自らその解決のため第一歩を踏み出して欲しいと本校生に熱いエールのおことばを下さいました。私からはこれまでの取り組みの経緯とフィールドワーク実施にあたってパラオ政府にお世話になっていることへのお礼を述べました。特命全権大使のご来校という栄誉は、コロナ禍に輝いた、本校とパラオ共和国との親善交流の結晶とも言えるものでした。