• 2025年7月21日(月)~ 7月31日(木)

 今年度の参加生徒は24名とやや少なかったのですが、充実した研修ができました。12年前(2013年)の第1回から関わってきた者として言えば、今回はこれまでで最も恵まれた環境で研修が実施できたと思います。またプログラムの内容にもこれまでにない企画がいくつも含まれていました。現地エージェントのご配慮に感謝したいと思います。
 素晴らしかったのは、今回初めて滞在したSt John’s Collegeの環境です。広大な裏庭を持ち、歴史と荘厳さを感じさせるカレッジでした。さらに今回は、Corpus Christi College、Sidney Sussex College、Cambridge University Centreといった他のカレッジ等の施設も使用させていただきました。とりわけSidney Sussex Collegeで使用した施設は、12年前の第1回研修で使った部屋(William Mong Hall)であり、私には懐かしい場所でした。
 体を動かすプログラムもあり、一つはケム川での名物パンティングの体験でした。ボートをうまく操るのはなかなか難しかったようですが、楽しい思い出となったようです。さらにSt John’s Collegeの広大なフィールドで野球のようなラウンダーやホッケーの体験もできました。
 メインとなる研修プログラムでは、偉人(リーダー/ヒーロー)の生涯を通して自分の将来について考察することや、科学・技術の進歩による社会への貢献についての考察を行い、最終日は仮想の科学技術の成果(仮想アプリなど)のアピールを競うグループプレゼンを行いました。
 本校の英語教育の教材制作者であるケンブリッジ大学出版の本社へも、同社のご厚意で3度目となる本校生の訪問を受け入れていただき、同社が開発中のAIプログラムのお試しに挑戦しました。また隣室の印刷機博物館に移動し、中世からの印刷技術についても丁寧な説明を受けました。
 ケンブリッジ最終日は、郊外にあるケンブリッジ大学の特別施設Madingley Hallを訪ね、そこで最終プレゼンを行い、修了証の授与と表彰、そしてフォーマルディナーを体験しました。生徒全員、立派にプレゼンテーションを行いました。
 その後、オックスフォードへの日帰りのツアーを行い、現地オックスフォード大学生メンターの案内で、ケンブリッジとはまた異なる街の雰囲気を味わいました。
 帰国前にはロンドンに2日間滞在し、大英博物館、自然史博物館、科学博物館の見学、ダブルデッカーバスを借り切っての市内観光、コベントガーデンでの散策を行いました。さらに今回はバッキンガム宮殿の特別見学もしました。王宮内の各部屋の素晴らしさに圧倒される思いでした。
 本研修に参加した諸君には世界の歴史、文化、自然科学の進歩について大いに考えさせられる機会となったことと思います。今回の研修で得たことを糧に、今後益々学校生活を充実させ、自分の進路についても考えて欲しいと願っています。