総合学習の時間に、大日本住友製薬株式会社先端創薬研究所の関一氏を講師に招き、出前授業を実施しました(対象:中学3年GLコース生)。「科学技術と人の幸せ」と題した授業では、実例をもとに作られた架空の物語から、もし自分がその物語の人物と同じ立場だったら、特定の病気の発症がわかる遺伝子診断を受けるかどうかを考えました。遺伝子診断のメリットとデメリットを考え、グループで意見をまとめ、全体で発表を行って議論し、理解を深めました。

授業のまとめとして、関氏から「日々の仕事では答えのない問題にどう取り組んでいくかを心掛けている。問題は自分一人では解決できないからこそ、専門以外の人とたくさん話をする必要がある。そのために、専門以外のことも日々勉強している。学生の間に自分が情熱を持ってできることを見つけるとともに、広く興味を持って、勉強・課外活動を頑張ってください。」というメッセージをいただきました。

薬の開発から倫理的な問題を考えるという難しい課題でしたが、生徒たちは多角的な見方で考察し、自分の意見を根拠をもって説明できていたように思います。