11月24日・12月1日

第21回と第22回(2学期最終回)は、大腸菌に対する蛍光タンパク質遺伝子組換え実験をしました。

市販のキットを使って、KikGまたはKikGR遺伝子+アンピシリン抵抗性遺伝子をもつプラスミドを、42℃のヒートショックで大腸菌に導入するというものです。

アンピシリンを塗布した培地に塗り、1週間後どうなっているかを調べました。ほとんどの班でコロニーはできていましたが、実際に蛍光を発した班は一つ(写真)でした。

最後に、遺伝子組み換えに対する自身の意見を書いてもらいました。

まず、蛍光を発した班の意見です。

  • 私は遺伝子組換え技術によって、ジュラシックパークのような古代の生物が復活するようなパークができてほしい。(できるかどうかわからないが・・・)
  • 安全性が立証されてから行ってほしい。
  • 生態系への影響や人体に対する安全を確認した上ですべきであり、むやみにすることは許されないと思う。
  • おいしいものを食べたいので、安全性が立証されてから食べたいですね。

以下に、順不同に意見を紹介します。

  • 遺伝子組換えは、きっちりと安全管理をすれば日本や東アジアなどでは使える技術だと思うが、欧米では宗教上の問題でなかなか実施しにくいと思う。
  • 未来の日本における最高の技術だと思う。人類の滅亡はないような気がする。
  • とても危ない実験であると思う。実験後にしっかりと菌を殺したりする必要はあり、大切なことだと思う。
  • 遺伝子組換え技術は、すごいが悪用できることも考えると危ないと思った。
  • そのへんで売られているお菓子など様々なものに遺伝子組換え技術が使われていたので、一度やってみたかった。良い経験になったと思います。
  • 危険だと思う。生態系を崩すのはよくない。人間がどういう被害を受けようがだめ。
  • ルールを作ったうえでやったらいいと思う。I agree with the opinion. And it can develop science in the future!!
  • I agree with this opinion. And I’m happy to do this research. Thank you!!
  • 遺伝子を組換えた食物には少し抵抗がある。
  • 人間の身体に害のない、人口の増えた世界の食糧難が解決できるような遺伝子組換え技術ができればよい。台風などの災害や急な気温変化にもたえれる遺伝子組換え技術ができればよい。
  • 医療にいい使い方ができるなら問題ないと思った。細胞が光るというのはとても便利だと思った。
  • 公共の福祉に反しない限り、また、世界をよりよく向かわせるために使うのなら、大丈夫だと思う。
  • 食べ物に関してはダメだと思う。やっぱり、ナチュラルに栽培されたものが一番良いと思った。
  • 自然界の中でも時たま遺伝子が変わることもあるので、不自然なことでもないと思うので、大丈夫だと思う。
  • 素晴らしい技術だと思う。また、一番最初に遺伝子組換えをしようと考え、それを実行し、成功するというのはすごいことだなと思いました。遺伝子組換えすることは、+(プラス)の時もあるが、-(マイナス)になることの方が多く、危険がたくさんあると思うので、必要な時以外は出来るだけ使用しない方がよいと思う。
  • 農作物などに使うのは賛成ですが、人間に使ってしまうと全員が一緒になってしまうので、よくないと思います。生態系に広がるのも問題だ。
  • 自分は遺伝子組換えというものはとても悪いものだと思っています。でも理由は、遺伝子組換えされたダイズなどは体にとても悪いと聞いただけなのではっきりは知りません。しかし、自分は原材料のところに遺伝子組換えされているかどうかを見て食べるか食べないか決めています。上記の蚊を撲滅というのはよいと思う反面、悪用もされるんではないかとも思います。
  • 遺伝子組換えがどこで役立つかは知らないが、少なくとも遺伝子を組換えた生物を野外に放つのは、その生物が他の生物に影響があるかもしれないので、やめておいた方がいいと思う。

11月17日

第20回は「植物色素を使った水溶液の性質調べ」を行いました。マローブルーティー、赤大根の抽出液に、pH3~11のそれぞれ緩衝液を垂らして、色の違いを調べました。次にその結果を受けて、未知の食品(こんにゃく、重曹、ヨーグルト、レモン)4つが何かを調べました。

11月10日

第19回は、自生しているオシロイバナの葉っぱの葉緑素を薄層クロマトグラフィーで分析しました。

抽出はエタノールで行い、粗抽出液を4000rpmで1分遠心し、ごみを落として、緑色の上澄みを得ました。この上澄みを通した光を直視分光器で見ると、紫・青がほぼすべて、そして赤も少し吸収されていました。葉がなぜ緑色なのかを考えました。

展開液はトルエン:アセトン=7:3にし、展開液を試験管に入れる作業は、実験室奥のドラフトで行いました。やってみると、ペーパークロマトグラフィーよりもスピードが速く、分画が鮮明でした。

10月27日

第18回は、偏光顕微鏡での岩石薄片プレパラートの観察と、動物生理組織プレパラートの顕微鏡での観察をしました。偏光顕微鏡は簡易型ですが、一人一台使いました。肉眼で見た時と異なり、色鮮やかに見えるところが面白いですね。

スケッチを3枚紹介します。

10月20日

第17回は、ブタの眼球の解剖を行いました。

一人1個の眼球をもち、まぶたや周りの肉を取り除き、直径など大きさを測定します。次に、2つに切り分けます。眼球内の構造を観察し、水晶体を取り出し、新聞の字が本当に拡大されるかを確かめました。途中で、ブタの腎臓・心臓・肺を観察しました。


以下は、生徒の感想の一部です。

  • 最初はとても気持ち悪かったが、途中から慣れてきた。楽しいとは言えないが、経験しておくことは大切だと思った。
  • 途中から気持ち悪さが減っていった。教科書でしか見たことがなかったので、ガラス体の状態などのイメージが分かった。
  • 水晶体をきれいにとることができたので良かった。生で見ると、これまで習ったことが本当なんだと実感した。
  • 解剖という珍しい体験をできて嬉しかった。とくに目の解剖での水晶体のコリコリは面白かった。他の部位の解剖もやってみたい。
  • 色々な道具が使えて嬉しい。今度は食べれるもので実験したい。
  • 初めての目の解剖はとてもいい経験になった。実際に臓器や目を見るととても分かりやすかった。
  • 解剖で初めて水晶体を見たのでとても嬉しかった。
  • あんまり好きな感じじゃなかったが、一応観察できてよかった。しかし、もうやりたくないなぁと思う。